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ABOUT

森県には南部地方で生まれ伝えられている「南部菱刺し」と津軽地方の「こぎん刺し」があります。

 

両者の手法の違いは、南部菱刺しは偶数目を拾うため横長の菱になり、こぎん刺しは奇数目を拾うため縦長の菱になります。

 

南部菱刺しは200年あまり前に生まれました。

この地では、綿の栽培が難しく、農民は衣服に制限があり、木綿の着用が許されておらず、麻布を着るように定められていました。

この厳しい地で防寒、補強のために目の粗い麻布を埋めるように糸を重ねて刺すことは、自然に生まれた生活の知恵でした。

 

明治中頃、鉄道の開通により、木綿が入り、衣類の入手も容易になり、南部菱刺しは急速に廃れていきましたが、昭和初期、民藝運動をきっかけに柳宗悦氏らにより高く評価され見直されるきっかけになりました。

 

この日本で生まれ育った美しい手仕事をを継承し、また現代に適した新しい形の菱刺しを提案したいと思っています。

 

 

 

 

 1979   武蔵野美術大学卒

 2004   菱刺しに出会う 八田愛子氏に師事

 2012   日本民藝館  菱刺しの帯 準入選

 2013   La Ronde d'Agele にて南部菱刺し展

 2023   倉茂洋美 菱刺し展

​       GALERIE  CENTENNIAL

 

 麻の布を織り、草木染めの糸で菱刺しを製作

 

倉茂 洋美  HIROMI KURASHIGE

HISHIZASHI       菱刺し

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